ブラックカレッジコネクション

やっぱりスティービーは素敵

先日なにげなく今年のBETアワードの模様の再放送をあきることなく見ていた私。
スティービー・ワンダーのパフォーマンスはいつ見ても、何度見ても、「彼って天才！」って惚れ惚れしてしまう。

そういえば、スティービーの息子の一人（何人子供がいるか不明なので・・・）は何を隠そうノーフォーク州立大学の学生である。昨年のホームカミングツアーでは、日本からの参加者達がスティービーJRと一緒にちょっと出歩く機会に恵まれたのです。彼がスティービーの息子と知ったのは参加者が日本へ帰った後だったけれど。

参加者の一人いわく
「そういえば、スティービー好きかって聞いてました。よかった。好きって答えておいて」

こんな予期しない出来事にもであうかもしれないホームカミングツアーにあなたも参加してみませんか？詳しくはブラックカレッジコネクションのホームページ上の"what's New?'をご覧ください。　http://www.blackcollegeconnect.com/

ギャング削減サミットをブラックカレッジで

黒人学生をはじめとして将来のマイノリティーリーダーを育成するということを大きな教育目標に掲げるブラックカレッジは、独自のユニークなプログラムやイベントも提供している。

私が勤めるノーフォーク州立大学でも今週末には「バージニア・ギャング削減サミット」なるイベントがソーシャルワーク学部と地元NPO God's X Gangster の共催で開催される。イベント期間中にはギャングの活動を制限するには、ギャングメンバーを更正させるには、また地域とのネットワークの必要性などに関するワークショップなどが行われる予定とか。

ヒップホップの世界で格好よく脚色されがちなギャングスターだが、現実を若者に理解させるべく、ブラックカレッジも貢献しているのはとても良いことだと思う。

KATRINA被害学生を救え

ハリケーンKATRINAがアメリカ南部を直撃してから一週間か経つ。被害者となった人々は、でも生き延びた事に感謝し、新たな一歩を踏み出している。
多くの人々がニューオーリンズを離れ、テキサス、テネシー、アーカンソーナなどの近隣の州をはじめ、全米都市への移動を続けている。今日からほとんどの学校で新学期がスタートした。新たな土地へ移動したばかりの子供達も、緊急的な学童受け入れによってなんとか遅れをとらずに学校に通いだしている。

アメリカの大学はすでに新学期のオリエンテーションを終えているところがほとんどだが、ルイジアナやミシシッピｰ州の大学生達を救おうと、これも緊急的な学生受け入れを開始した。
私が勤めるノーフォーク州立大学も、一人でも多くの学生達を救いたいと、転学受付の対応に終われている。全米で屈指の有名私立ブラックカレッジ、Xavier Universityもルイジアナ州ニュｰオーリンズに位置している。Xavier　からの転学希望という学生の問い合わせを今日は私も数件受けた。被害地帯に位置する大学は授業再開のめどすら立っていない。新たな土地へ避難したばかりの学生達が、学業への意欲を失わずに近隣大学へ連絡をとってくるその姿勢に、私達大学スタッフもなんとか救いの手を差し伸べたいと頑張っている。

デンバー上陸

レイバー･デーの祝日だった月曜日。一日長い週末を利用してコロラド州はデンバーへ観光してきました。大きい都市ながら、町がクリーンなことに驚き。緑がバランスよく植えられていて、冗談ではなく、ちりひとつ落ちていない歩道にびっくり。
アメリカ中部の高所に位置するデンバーなので、「空気が薄い！」と感じる時もあったのは気のせいでしょうか。でも美しい町並みにしばし感動。ビーチがなければ生きていけない、とこれまで信じていた私でしたが、山も良いかなと思ったりして。

私が青森朝日放送のホームページ上で連載させてもらっている「今入亜希子のバージニア日記」でもこのデンバー旅行の様子を近々アップ予定です。
ぜひともチェックしてみてください。

http://www.aba-net.com/virginia/index.html

KATRINA

ミシシッピ州やルイジアナ州ニューオーリンズを直撃したハリケーンKATRINAはアメリカに未曾有の被害を及ぼした。多くの人々が家を失い、空腹と怒りを抱え、行き場を失ってさまよっている。Refugee(難民）という言葉は、アフリカ諸国や南アメリカなどで起こる、どこか遠い存在としてアメリカ人達は受け止めていなかっただろうか。多分私も。まさか自国アメリカの中から「難民」がでるとは想像もつかなかった出来事だろう。車を持っていない従ってニューオーリングを脱出することが不可能だった、貧しい主にブラックの人々が今回の大きな被害者となった。

今年3月に仕事でニューオーリンズを訪れた私だが、フレンチクォータの美しい町並みに感動すると同時に、ホームレスの多さにちょっと驚いたのを覚えている。観光地として年間多くの人々が訪れお金を落としていく、ある種豊かな都市であるはずのニューオーリンズ。地方自治体そしてアメリカ政府は、このような大きな被害が起こる前に何かできなかったのだろうかという疑問はいなめない。アメリカ首都、ワシントンDCからおきざりにされがちな、南部地域というのが私の正直な感想。

今日になってやっと被害地域に向かうブッシュ大統領は、旅発つ前の会見で「政府は全力を尽くして救援活動に当たっている。しかし、その結果は満足できるものではない」というコメントを残した。

一日でもいや数分でも早く、人々に充分な食料と安心して眠れるシェルターが最低でも与えられる事を心から祈る。